イベント&会員紹介

未来の森を育てる仕事(株式会社足達木材)

2019.07.29 / 会員情報

株式会社足達木材

今日は、八女市星野村にある『株式会社足達木材』の仕事内容を紹介していきます。
山に囲まれ清流星野川が流れる自然豊かな八女市星野村で、昭和27年(1952年)に創業し、自然を大切に思い続けてきた足達木材。

現在社長である足達透(あだちとおる)さんは、昭和48年(1973年)の23歳に家業を継ぎ、平成6年(1994年)に法人化をし事業拡大をしていきました。現在、従業員は10名で、下は24歳から上は67歳まで幅広い年齢の方が働かれています。

 

それでは、仕事の内容を見ていきましょう。

木の一生を相手にする仕事

①造林&植林
林業の仕事は、一本の苗木作りから始まります。植栽場所を選定することで、植えられた木が正常に育つようにします。これを「適地適木」といい、職人の豊かな経験と勘が必要となる作業です。

②植林後、7-8年間「下刈り」を行う。

植栽する場所は光が十分に当たる場所を選ぶため、それ以外の植物(雑草)も繁茂します。植栽した木の周りに生えてくるこの草木に栄養を取られないように刈ってあげる作業です。苗がある程度大きくなるまで、杉の場合で約7年間この作業を続けます。

③11年目頃から除伐&間伐

育った木の中でも選抜をしていき、間伐で木と木の間を空けること(間引き)によってさらに大きく育つようになります。森にとってもこの作業は必要な作業です。

この作業をしないと密集した木によって森には光が入らなくなり下草がなくなります。そこに雨が流れると土ごと流れるようになり、豪雨時などに大きな災害を起こしてしまう原因となります。

④50-60年目に全伐

除伐間伐をしていき残って、大きくなった木をやっと伐採。ここまでかかる時間は60-70年。前の世代の人が手入れなどを行なってきたからこそ、今使える木材があるということになるのです。

伐採した木を市場などに卸し、それを製材所などが建築木材としていきます。

⑤そしてまた、造林・植林
ここでまた苗木などを植林していくことで、森を育てていきます。約60年で1サイクルということで、1人が関わることのできるサイクルは1回ほど。そのサイクルを止めることなく、昔の人は続けてきたということになります。

足達木材の仕事は、森から木を伐採して木材として市場に卸すのですが、その仕事は森や自然の循環に関わっています。現在ある自然があるというのも、未来に残す・作るということが仕事になっています。

 

個人で始めた『シャクナゲ祭り』

足達木材の社長である足達透(とおる)さんが、八女市星野村で19年ほど前にある山に魅了されて、その山を購入し開拓。そこに3万のシャクナゲを植えて個人で『星の花公園』という公園を作りました。11年ほど前から毎年5月の咲くシャクナゲの時期に【しゃくなげ祭り】を開催しており、毎年たくさんの観光客の方が訪れます。

林業を行なっている足達さんが魅了されて購入した山だけあって、そこから眺める景色は圧巻!まさしく絶景。その絶景からカメラを持って訪れる観光客の方も多いです。
(※祭り開催中以外の期間は入ることができないのでお注意ください。)

星野村を活気づけたい、元気にしたいという想いから、ここまで景色を作り上げているのです!噂によれば、数千万〜数億円をかけてこの公園を作ったと言われています、、、!!個人でそれだけできるがすごい。。

 

      足達透社長・・・「この森が木が誰のものになろうといい。昔の人が自分たちに植えてきてくれたように、

自分たちも未来の人に木を植える。それだけ。」という足達さんの想いが非常に印象的でした。

現在、株式会社足達木材では求人募集も行なっております!
お気軽に問い合わせください!(0943-52-3101)

まとめ

今回の取材にも優しく応対していただいた足達さんは、優しくて、それでいて大胆な人柄で魅了されました。地域と自然のことを考えていることが、行動と言葉、人柄にすごく現れている人でした。

株式会社足達木材は、仕事が自然の循環につながる、そしてその強い思いを持っておられる素晴らし会社でした。


【株式会社足達木材】
住所:〒834-0201 福岡県八女市星野村16004−1
TEL:0943-52-3101
H P:株式会社足達木材

 

 

  • 八女市商工会 青年部 facebook
  • 八女観光
  • 八女市ホームページ
  • 福岡アジアビジネスセンター
  • 福岡県産業デザイン協議会
  • フクオカベンチャーマーケット
  • 商工会UC法人カード